こんにちは!もえ(@moe2017uk)です。
私は、ブラジル人夫との結婚を機に
ブラジルの南部地域で暮らしています。
(有名なリオ・デ・ジャネイロやサンパウロは、南東部地域 )
ブラジル南部地域・・・
- サンタカタリナ州
- パラナ州
- リオグランデ・ド・スル州
(リオ・デ・ジャネイロじゃないよ〜)
この3つの州が南部地域です。
「ブラジル」と聞くと
どのようなイメージを持っていますでしょうか。
私が勝手に抱いていたブラジルのイメージと
実際に住んで感じたブラジルの現実では、
異なることもたくさんありました。
この記事では、
- ブラジルの治安
- 夫に起きた事件
- ブラジルに住んで驚いた5つのこと
についてご紹介してまいります。
お急ぎの方は、以下のContentsよりお好きなところをお読みください。
Contents
ブラジルの治安ってどうなの?

ブラジルは「治安が悪い」
というイメージがあるのではないでしょうか。
実際のブラジルはというと・・・
治安、悪いです。
イメージとのギャップな〜し!!!
(笑)
・・・いや、笑えません。涙
もちろん
ブラジル全土の治安が悪いわけではありません。
夜も歩ける地域はありますし、
同じ市内でも場所によって治安が良いところと悪いところが分かれていることもあります。
ですが、
日本に比べると治安はすごく悪いです。
独身時代の夫に起きた事件

私の夫はどこかのお偉いさんでもなく、
ごく普通の会社員なのですが・・・
独身時代、車から降りようとしたところ
拳銃で脅され、車を乗っ取られたことがあります。
携帯電話を没収され、
運転席は乗っ取られ、
後部座席に乗せられ、
しばらく車で連れまわされました。
(その後、なんとか助かりました)
これは、ブラジルの中では比較的治安のいい街で起きたことです。
(ブラジル南部)
その話を夫から聞いたときは、
私の想像できる範囲を超えていました。
- そんなこと現実に起こるの?
- 一番身近な私の家族に?
- どういうこと・・・?
当時は、一瞬理解に困りました。
私と出会う前のことなので、
根掘り葉掘り聞いていないのですが・・・
もしかしたら
私たちは出会ってすらいないかもしれません。
生きててくれて、本当によかったです。
日本でも凶悪で悲惨な事件は起きていますし、
「絶対大丈夫!」という考えはありませんが
ブラジルで生活していると
「日本って安全な国だな〜」とつくづく思います。
駅構内のポスターで

「歩きスマホは危ないからだめですよ〜」
という内容のポスターを日本で見かけたことがあります。
もちろん賛成。
スマホの画面に集中して、
人にぶつかってしまって取り返しのつかないことになったら大変です。
しかし、
ブラジルでは違う意味で危ない確率が高いです!
私みたいにぼーっとしている人が
歩きスマホをしていたら・・・
すぐにひったくりのターゲットになります。
日本・ブラジルだけでなく、
どこの国でも「歩きスマホ」には注意した方が良さそうですね!
続いて、日本人の私がブラジルに住んで驚いた5つのことについてご紹介してまいります。
(正直、夫が巻き込まれた事件が一番驚きましたが・・・)
ブラジルに住んで驚いた5つのこと
① あれ?暑くない・・・

「ブラジル」と聞くと、
ビーチ!水着!太陽!YEAH!
アマゾン!ジャングル!
みたいなイメージがあったんです。
つまり、
一年中暑い国というイメージがありました。

もちろん場所によっては間違いではなく、
ブラジル北部のマナウス、ベレンなどは、年間を通して暑いです。
(アマゾン川周辺)
また、観光地として人気のサルヴァドールも一年中あたたかいです。
(ブラジル北東部)
が、
ブラジルにも雪の降る地域はありますし、
(南部:サンタカタリナ州など)
「寒い冬」は存在します。
ヒートテックも、
ダウンジャケットも、
部屋で履くモコモコくつ下もぜ〜んぶ必要です。
私が住んでいる街では、
冬の朝は5度未満に冷え込むこともよくあります。
日本も「忍者・侍・刀」のイメージが強いよ〜
私が住んでいるブラジル南部と
私が住んでいた埼玉・東京を比べると・・・
ブラジルの夏よりも
日本の夏の方が断然暑いですし、
過ごしにくいです!!
(気温もそうですが湿度の関係なども含めて)
② ヨーロッパからの移民が多い

ご存知の方も多いかと思いますが、
ブラジルは、ポルトガルの植民地でした。
ブラジルの公用語は
ブラジル・ポルトガル語です。

「ブラジル人」と聞くと、
どのような人たちを思い浮かべますか?
「暑い」というイメージから、
こんがり日焼けした肌のイメージでしょうか。
- ブラジル原住民?
- アメリカの先住民?
- 身近な日系ブラジル人?
- アジア系?
- アフリカ系?
- ヨーロッパ系?
正解は・・・すべてです。
ブラジルは、北米と同じように「サラダボウル」なんです。
(人種のるつぼ)
私はブラジルに住むまで、
こ〜んなに様々な人種が集まっている国だとは思いませんでした!!
ブラジル全体で見ると
ヨーロッパ系の白人、混血の割合が多いです。
地域によって人種の割合に差はありますが、
私が住んでいる南部は
特にヨーロッパ系の白人が多いです。
(夫もイタリア系ブラジル人で、イタリア国籍も持っています)
おおまかに説明すると、
南に行けば行くほど、白人の割合が上がります。
ブラジル最南端に位置する3つの州(南部地域)では
79.8%の人が白人かコーカサス人である。その中でもブラジル南部のサンタカタリナ州は
最も割合が高くほぼ90%がヨーロッパ人である。「ブラジル人」フリー百科事典ウィキペディア日本語版より引用
③ 物価が高い

ブラジルって
なんとな〜く物価が安いイメージありませんか。
(私だけ・・・?)
実際は、すごく高いです。
おそるべし関税・・・
ブラジル国内で作られている野菜や果物などは日本よりもはるかに安いのですが・・・
それ以外は、高いものばかりです。
(雑貨・電化製品・不動産・洋服などなど)
もちろんお店や会社のブランドにもよりますし、
ブラジル国内に工場がある会社とかですと価格は下がります。
ブラジルはiPhone(アップル製品)が高いことで有名ですが、本当にその通りです!!
日本の倍(もしくはそれ以上)の価格です。
夫は以前iPhoneXを使用していたのですが、ブラジルだと高いのでイギリスで購入していました。
ブラジルの賃金がとても低いことを考えると、めちゃくちゃ物価が高いです!
と日々思っています。
ブラジルは格差社会なので、平均収入の数字はあまり当てにならないと思います。
お金持ちはものすごくお金持ちですが、
仕事があっても月給3〜5万円という状況も少なくありません。
先日、ふつ〜うの食器がほしくて、
スーパーマーケットに行ったのですが・・・
小さなスープボウル、
一番安いもので、650円/個でした。
ほしかったので、渋々2つ購入・・・

ブラジルに住み始めてから、
日本の100均の素晴らしさを一晩中語れるようになった気がします。
個人的には、SeriaとDAISOが好きです。
便利だし、かわいいし、品揃えも豊富だし最高です!!
ありがとう、100均。
サンパウロにはDAISOがあり、
ブラジル南部地域では「クリチバ」にもオープンしました。
(2018年12月)
少し価格は高く、品ぞろえも日本よりは劣りますが、
日本と同じ商品が買えるのは本当に便利です。
DAISOは人気みたいで、私が行ったとき店内はとても混んでいました!
④ 公衆電話がめっちゃオープン

初めてブラジルの公衆電話を道路で見たとき、
なんだこの斬新な形は〜!!
と、びっくりしました。
電話ボックスじゃない。
めっちゃオープン。
まぁ〜るい。
(コストや治安などの関係で電話ボックスは厳しいようです)
ブラジルもスマートフォンの普及率はとても高いですが、この公衆電話を利用している方をたま〜に見かけます。
「公衆電話」を
ブラジル・ポルトガル語にそのまま訳すと
「Telefone público」(テレフォーニ プブリコ)と言いますが、
ブラジルでは、
「大きな耳」という意味を表す
「Orelhão」(オレリャオン)という名前で親しまれています。

(たしかに横から見たら大きな耳みたいな形してる!)
また、ブラジル中西部には大きな鳥や魚のデザインをしたOrelhão(公衆電話)もあるそうです。(夫から聞きました)
早速、検索してみたところ色々と見つかりました!!
とにかく
大きくて目立つデザインの公衆電話たち。
(ブログを見つけたので下にリンク貼ってます)
興味のある方はぜひご覧になってみてくださいね!
下のブログのリンクに飛ぶと、スマホの場合は最初に文字がずらっと出てきますが、
少し下にスクロールするとOrelhãoの写真が現れます。
http://umamallapelomundo.blogspot.com/2005/09/orelhes-do-brasil_26.html
この↑WEBサイト(ブログ)では、
ブラジル中西部のボニートという街にある奇抜なデザインの公衆電話を紹介しています。
(鳥、魚、ヒョウ、貝などの写真が載っていました)
⑤ 想像以上に怖〜い車社会

私は埼玉で生まれ育ち、
大学・就職は東京でした。
都内で一人暮らしをしていたときは
車を持っていなかったので、
- 都会は車が必要ない
- 田舎は車が必要
という感覚を無意識のうちに持っていました。
特に東京都心は電車や地下鉄がとても便利なので、
駐車場を探す手間や維持費を考えると車は必要ないという人が多いと思います。
しかし、ブラジルは大都市も車社会。
私の想像以上に車が必需品でした。
自分で運転ができないとやはり少し不便なのですが、ブラジルで運転するのは
怖いです・・・

理由は、日本と比べて
- 運転マナーの悪い人が多い
- 運転スキルの高い人が多い
と、助手席でいつも思っているからです。
あとは、道端に車を停める機会もよくあるのですが
停車している車がズラリと縦に並んでいることが多いので、
車と車の狭いスペースに駐車をするのが上手な方が多いです。
いつかはブラジルで運転できるようにならないと・・・と思いつつ、腰が重い私なのでした。
ブラジル南部からは以上です。(笑)
番外編:こんなに盛り上がるの?!

ブラジルはカトリック大国なので、クリスマスはとても特別な日としてお祝いされています。

また、クリスマスだけでなく「イースター」(復活祭)も、とても盛り上がります。
しかし、日本で生まれ育った私は「イースター」にあまり馴染みがなく、何をするのか具体的にわかりませんでした。
ブラジルではイースターが近づくと
スーパーマーケットの売り場は
イースターエッグチョコレート一色になります!
また、イースター当日は毎年「日曜日」ですが、
その前の金曜日は祝日です。
(つまり毎年、金土日の3連休)

子どもたちが楽しめるイースターのゲームもあり、
(上の記事に詳しく書いています)
ブラジルのイースターは家族で楽しめる日だな〜と感じました。
まとめ

私がブラジルに住んで驚いたことや
ブラジルの治安についてお伝えしてまいりましたが、
いかがでしたでしょうか。
みなさんが抱いていたブラジルのイメージと
ご紹介したブラジルの現実に、ギャップはありましたか?
ブラジルは、
北部のアマゾン川や
南東部のリオ・デ・ジャネイロ、サンパウロのイメージが強いと思いますが、
南部についても
知っていただけたらうれしいな〜と思っているので、
これからも、もっと発信していきたいです。
読んでくださり、ありがとうございました。

